ヘイ・ジュード Hey Jude
シングル、パスト・マスターズ2、青盤収録 7分7秒 /詞・曲 ジョン−ポール ボーカル ポール(ジョン、ポール、ジョージほか)
レコーディング 1968年7月31日、8月1日、2日 トライデント・スタジオ
プロデューサー ジョージ・マーティン /エンジニア バリー・シェフィールド
ビートルズ最大のヒット曲。アップル・レーベルからの最初のシングルとして発売された。ジョンの息子ジュリアンのために書かれたというのが通説だが、ジョン自身へのポールの呼びかけとも考えられる。ポールは「君の肩にかかってるんだ」という歌詞を変えようとしたが、いちばんいい歌詞じゃないかとジョンに言われてそのまま残した。
■リハーサル
アンソロジー3収録  4分19秒/詞・曲 ジョン−ポール ボーカル ポール
レコーディング 1968年7月29日 アビイ・ロード・スタジオ
プロデューサー 不在 /エンジニア ケン・スコット
ユーモアたっぷりの即興演奏で始まる。まだ演奏時間はかなり短く、ベースも入っていない。演奏はシンプルで、エフェクトのかかっていないボーカルはなめらか。


ペイパーバック・ライター Paperback Writer
シングル、パスト・マスターズ2、赤盤収録 2分17秒 /詞・曲 ジョン−ポール ボーカル ポール(ジョン、ポール、ジョージ)
レコーディング 1966年4月13日、14日 アビイ・ロード・スタジオ
プロデューサー ジョージ・マーティン /エンジニア ジェフ・エメリック
12枚目のシングル。ライブで演奏された最後のシングル曲となった。ポールのベース・プレイはビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンに影響を受けたという。イントロのコーラスは少なくとも3回はダビングしている。


ベイビー・イッツ・ユー Baby It's You
・プリーズ・プリーズ・ミー収録 2分35秒
詩・曲 ハル・デイビッド−バート・バカラック−バーニー・ウィリアムズ ボーカル ジョン(ポール、ジョージ)
レコーディング 1963年2月11日、20日 アビイ・ロード・スタジオ
プロデューサー ジョージ・マーティン
エンジニア ノーマン・スミス(11日)、スチュアート・エルサム(20日)
女性ボーカル・グループのシュレルズが1961年に発表した曲。ジョンの切実な歌いぶりでカバーしている。ジョージ・マーティンがチェレスタで参加。

■BBC 
ライヴ・アット・ザ・BBC、シングル収録 2分43秒ボーカル ジョン
レコーディング 1963年6月1日 BBCパリス・スタジオ
プロデューサー テリー・ヘネベリー
エンジニア 不明
『ポップ・ゴー・ザ・ビートルズ』第2回より。1995年に25年ぶりに発売されたシングルでもある。レコードと違ってチェレスタは入らない。間奏のギター・ソロはふたたびボーカルが始まるところまで続く。フェイド・アウトせずに、リード・ギターが間奏と同じフレーズを弾き、エンディングをしめる。


ベイビーズ・イン・ブラック Baby's In Black
■ビートルズ・フォー・セール、EPビートルズ・フォー・セール・ナンバー・トゥ収録 2分4秒/詩・曲 ジョン−ポール ボーカルジョン、ポール
レコーディング 1964年8月11日 アビイ・ロード・スタジオ/プロデューサー ジョージ・マーティン エンジニア ノーマン・スミス
めずらしくワルツのリズムをとり入れたジョンとポールの共作曲。ふたりが1曲をとおしてボーカルを分けあう数少ない曲のひとつ。
■ハリウッド・ボウル・ライブ
シングルリアル・ラヴ収録 3分3秒
レコーディング 1965年8月29日(MC)、30日(曲) ハリウッド・ボウル(ロサンジェルス)
プロデューサー ジョージ・マーティン、ヴォイル・ギルモア/エンジニア ジェフ・エメリック
1965〜66年にはライブの定番だった曲。ジョンはよく"she thinks of him"と"I think of her"を間違えたが、このときはきちんと歌っているようだ。ハリウッド・ボウルのライブ盤には収録されなかったが、シングルに曲紹介から収録されている。


ベイビー・ユーアー・ア・リッチマン Baby You're A Rich Man
シングル愛こそはすべて、マジカル・ミステリー・ツアー、EPザ・ビートルズ収録 3分1秒/詩・曲ジョン−ポール ボーカル ジョン/ポール
レコーディング 1967年5月11日 オリンピック・サウンド・スタジオ
プロデューサー ジョージ・マーティン/エンジニア キース・グラント
ジョンが作った「ワン・オブ・ザ・ビューティフル・ピープル」と、ポールが作った「ベイビー・ユーアー・ア・リッチマン」とを合わせて完成させたラーガ・ロック風の曲。成金趣味を揶揄するとともにビートルズ自身をも皮肉っている。


ヘイ・ブルドッグ Hey Bulldog
イエロー・サブマリン収録  3分9秒 /詞・曲 ジョン−ポール ボーカル ジョン(ポール)
レコーディング 1968年2月11日 アビイ・ロード・スタジオ
プロデューサー ジョージ・マーティン/エンジニア ジェフ・エメリック
ピアノを基調としたハード・ロック。映画『イエロー・サブマリン』用にジョンが作ったが、この曲のシーンは最終段階でカットされてしまった(一部の封切用フィルムのみ例外)。歌詞は言葉遊びの要素を含んでいる。犬の鳴き声をまねているのはポール。


ベサメ・ムーチョ Besame Mucho
アンソロジー1収録 2分35秒
詩・曲 サニー・スカイラー(作詞)−コンスエロ・ベラスケス(作曲) ボーカル ポール
レコーディング 1962年6月6日 アビイ・ロード・スタジオ
プロデューサー ジョージ・マーティン エンジニア ノーマン・スミス
アビイ・ロード・スタジオでの初レコーディングである。ドラムはピート・ベスト。アレンジは1960年のコースターズにならっている。ポールは「キャバレー歌手みたいで嫌だ」と言って当初『アンソロジー1』への収録に反対していた。1994年にジョージ・マーティン宅で発見されたアセテート盤より。


ベッド・イン
ジョンとヨーコの世界平和の為のデモンストレーション
ジョンとヨーコが行なった平和のためのイベントのうちで、とくに有名なもののひとつ。自分たちのハネムーンがマスコミにじゃまされないはずがないと思ったふたりは、それを逆手にとって、滞在先のアムステルダム・ヒルトンのスイート・ルーム902号室に数百人もの報道陣を招き入れ、3月25日〜31日の1週間、ベッドに入ったまま平和を訴え続けた。そのねらいどおり世界中から注目をあび、平和キャンペーンは成功した。このときの記者団とのやりとりは“WEDDING ALBUM”に収められている。5月26日〜6月2日にモントリオールで行なわれた2度目のベッド・インの最終日には、‘Give Peace A Chance’がレコーディングされた。


ヘフナークラブ40(トッポ@PLEASE)
小型のセミアコースティクエレキギター。ジョンがデビュー前にリッケンバッカー#325を入手するまでステージで使用されていた。後にポールに譲られる。


ヘルター・スケルター Helter Skelter
ザ・ビートルズ収録 4分29秒 /作詞作曲者名 ジョン−ポール
ボーカル ポール(ジョン、ポール、ジョージ)
レコーディング 1968年9月9日、10日 アビイ・ロード・スタジオ
プロデューサー クリス・トーマス/エンジニア ケン・スコット
ヘビー・メタルの原型と言える曲。雑誌で読んだフーの記事にインスパイアされたポールが、「最高にやかましくダーティなロックンロール」をめざして書いた。ジョンがベースとサックス、ポールはリード・ギターを担当。ラストの強烈な叫び声はリンゴ。
■テイク2
アンソロジー3  4分36秒/ボーカル ポール
レコーディング 1968年7月18日 アビイ・ロード・スタジオ
プロデューサー ジョージ・マーティン/エンジニア ケン・スコット
スローでブルース色が濃いリハーサル・バージョン。ジャムのように12分以上続いたテイクだったが、ここでは5分弱に編集している


ヘルプ! Help!
イギリス 1965年8月6日 (モノラル / ステレオ)
日本 1965年9月15日 (ステレオ) 1982年1月21日 (モノラル)
初CD化 1987年4月30日 (ステレオ) 主要国で同時発売 日本盤CD番号 / CP32 - 5325
日本盤新装再発CD 1998年3月11日 (ステレオ) / TOCP-51115

【収録曲】
ヘルプHelp! ザ・ナイト・ビフォアThe Night Before悲しみはぶっとばせYou've Got To Hide Your Love Away アイ・ニード・ユー
I Need You アナザー・ガールAnother Girl 恋のアドバイスYou're Going To Lose That Girl 涙の乗車券Ticket To Ride アクト・ナチュラリーAct Naturally イッツ・オンリー・ラヴIt's Only Love ユー・ライク・ミー・トゥ・マッチYou Like Me Too Much テル・ミー・ホワット・ユー・シーTell Me What You See 夢の人I've Just Seen A Face イエスタデイYesterday ディジー・ミス・リジーDizzy Miss Lizzy

ベルト・ケンプフェルト Bert Kaempfert
ハンブルグ時代のビートルズを発掘しトニー・シェリダンのバックバンドに抜擢したポリドールのレコーディングディレクター


Hofner 500/1
Paulが初めて手にしたHofner


ヘルプ Help!
シングル、ヘルプ、赤盤収録2分18秒/詞・曲 ジョン−ポール ボーカル ジョン(ポール、ジョージ)
レコーディング 1965年4月13日 アビイ・ロード・スタジオ
プロデューサー ジョージ・マーティン/エンジニア ノーマン・スミス
2作目の主演映画『ヘルプ!4人はアイドル』の主題歌で、10枚目のシングル。アイドルとしての存在が重荷となり、自分を見失いそうになったジョンが心情をあらわにしている。
■ライブ
アンソロジー2収録 2分54秒 /レコーディング 1965年8月1日 ABCシアター(ブラックプール)
プロデューサー 不明 /エンジニア 不明
テレビ番組『ブラックプール・ナイト・アウト』より。途中で歌詞があやふやになってごまかしているところは、いかにもジョンらしい。
■ハリウッド・ボウル・ライブ
スーパー・ライヴ 収録 2分16秒/レコーディング 1965年8月30日 ハリウッド・ボウル(ロサンジェルス)
プロデューサー ジョージ・マーティン、ヴォイル・ギルモア /エンジニア ジェフ・エメリック
ここでは2番の途中で1番の歌詞を歌い、ジョンは苦笑いしている。


ヘルプ!4人はアイドル
映画HELPの邦題
主演映画第2弾。前作にひき続きリチャード・レスターが監督。


ペニー・レイン Penny Lane
シングル、マジカル・ミステリー・ツアー、青盤収録 3分0秒 /詞・曲 ジョン−ポール ボーカル ポール(ジョン)
レコーディング 1966年12月29日、30日、1967年1月4日、5日、6日、9日、10日、12日、17日 アビイ・ロード・スタジオ
プロデューサー ジョージ・マーティン /エンジニア ジェフ・エメリック
「ストロベリー・フィールズ」と両A面のシングル。リバプールにあるバス通りの情景をそのまま歌にし、歌詞に出てくる理髪店、銀行、消防署などはすべて実在する。ピッコロ・トランペットを入れることはポールがバッハを聴いて思いついた。
■リミックス
アンソロジー2収録 3分12秒/ボーカル ポール
レコーディング 1966年12月29日、30日、1967年1月4日、5日、6日、9日、10日、12日、17日 アビイ・ロード・スタジオ
プロデューサー ジョージ・マーティン/エンジニア ジェフ・エメリック
ビートルズの音作りの謎解きをしてくれるリミックス・バージョン。サビで流れるイングリッシュ・ホルンとトランペットの音がきわだっている。マスター・バージョンよりもピッコロ・トランペットのソロが長く、エンディングも変わっている。


ペニーレイン Penny Lane
まったくそのままの風景ではないにしろ、歌詞に出てくる銀行や床屋、消防署、環状交差点などが実際にある。ジョンは6年間ペニー・レインを歩いて学校に通い、ジョンが書いた「イン・マイ・ライフ」の作詞メモにも「ペニー・レイン」という言葉が使われていた ここはポールばかりではなく、ジョンやジョージもよく訪れた場所で、少年のころ床屋で散髪もしたという