|
RUBBER SOUR/ラバー・ソウル <LP.CD> |
1965年12月リリース |
A |
B |
時代の先端を走る彼らがサイケデリックという言葉を現し始めたようなアルバム・ジャケット。
初期の荒々しさは消えつつあり、歌詞もさらに内面に向かっていく、そんな方向性を示唆しているアルバムと言っていいだろう。
一ヶ月という短期間で録音されたとは思えないほどの秀作が詰まっている。
全曲がオリジナル曲。デビュー後わずか3年でここまで成熟してしまうポップ・グループが他にあるだろうか。
まだ、ライブ活動の比重の高かった時期ではあったが、ライブで演奏されたのはA-4、B-6 の2曲のみ。
「ガール」、「ミッシェル」等のという名曲はあるものの、このころから「音」よりもすべてを含めた「世界」へと変わっていったような気がする。
アイドルではなく、アーチストへと変貌していくことを如実に現したアルバムだと思う。
|
1. Drive My Car
2. Norwegian Wood
3. You Won't See Me
4. Nowhere Man
5. Think For Yourself
6. The Word
7. Michelle |
1. What Goes On
2. Girl
3. I'm Looking Through You
4. In My Life
5. Wait
6. If I Need Someone
7.Run For Your Life |
|
REVOLVER/リヴォルバー <LP.CD> |
1966年8月リリース |
A |
B |
弦楽八重奏(A-2)、テープ操作(A-3,B-7)、サウンド・エフェクト(A-6)、インド楽器(A-4)、ツイン・リード(B-9)、ブラス・サウンド(B-6)など新しい試みを取り入れた結果、ロック・アルバムの範疇を飛び越えた。
ジャケット・デザインは、ハンブルグ時代から親交があり、ベーシストとしても活躍していたクラウス・ヴアマン。
このアルバム発売3週間後の8月29日サンフランシスコのキャンドルスティック・パーク公演を最後にビートルズのコンサート活動は終わりを告げ、4人はそれぞれの別行動を開始。解散の噂も流れた。
RUBBER SOURまでは確かにあった初期の匂いや荒々しさが抜け、新しい領域に進んだことを感じさせるアルバムだと思う。
Taxman、Got To Get You Into My Life等のロックナンバーにしても一歩進んだ味付けがされている。
また、「コンサートで演奏する事が可能か否かについてはほとんど問題にされなかった」と言われているが、これは当時においては「画期的」の一言では片づけられなかったはずである。結果的にこれ以後彼らはコンサート活動をしなかったわけだが、それはあくまでも結果論なのだから。 |
1. Taxman
2. Eleanor Rigby
3. I'm Only Sleeping
4. Love You To
5. Here, There And Everywhere
6. Yellow Submarine
7. She Said She Said |
1. Good Day Sunshine
2. And Your Bird Can Sing
3. For No One
4. Dr. Robert
5. I Want To Tell You
6. Got To Get You Into My Life
7. Tomorrow Never Knows |
|
SGT,PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND /サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド <LP.CD> |
1967年6月リリース |
A |
B |
ライブ活動を休止したビートルズが、架空のバンドに扮しショウを行うというポールのアイデアをもとに、5ヶ月間延べ700時間を費やして制作されたもの。
ロック界初のトータル・アルバムとしてあまりにも有名。A-1から2へのつなぎの歓声部分は当時未発表だったハリウッド・ボウルでのライブ・テープの音声が使用されている。
アルバムそのものをひとつの「アート」として完成させた手法はその後のロック・アーチスト達に多大な影響を与えた。
22週連続1位、1967年度グラミー賞4部門を受賞。
「一番の名盤」、「ロック史上に残る傑作」 etc.etc…
このアルバムに冠される言葉は多い。アルバムを初めて聞く前からそのことはわかっていた。初めて針を落とす時、期待でいっぱいだった。
しかし、最初はとっつきづらく、もう一つ好きにはなれなかった。その後いろいろなアーチストのアルバムを聞き、私自身も年を重ねていく上で 気がついてみると いつも聞いているレコードになっていた。 |
1. Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band
2. With A Little Help From My Friends
3. Lucy In The Sky With Diamonds
4. Getting Better
5. Fixing A Hole
6. She's Leaving Home
7. Being For The Benefit Of Mr. Kite ! |
1. Within You Without You
2. When I'm Sixty-Four
3. Lovely Rita
4. Good Morning Good Morning
5. Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
6. A Day In The Life |
|
MAGICAL MYSTERY TOUR/マジカル・ミステリー・ツアー <LP.CD> |
1967年11月リリース |
A |
B |
|
1. Magical Mystery Tour
2. The Fool On The Hill
3. Flying
4, Blue Jay Way
5. Your Mother Should Know
6. I Am Walrus |
1. Hello GoodBye
2. Strawberry Fields Forever
3. Penny Lane
4, Baby, You're A Rich Man
5. All You Need Is Love |
ビートルズ自身が脚本・監督・主演を手がけた同名テレビ用映画のサウンドトラック盤(A-1〜6が映画挿入歌)。
「サージェント・ペパー」のレコーディング終了後の4月にA-1を収録して以降セッションは断続的に行われていったが、エプスタインが急死したことにより、予定していたインド行きを延期してスタジオ入りを続け、8ヶ月の及ぶセッションでこのサントラ盤を完成させている。
サイケデリックな音づくりで、67年のビートルズが楽しめる。
LPの帯には「色刷り24頁綴込み超豪華盤」とあり時代を感じさせる。(余談だがこの頃の帯は大げさな表現が多かった。)
テレビ用映画は酷評された。
珠玉の名作はあるものの、「サージェント・ペパー」ほどの統一性は感じられなかった。映画祭でいつも見せられていた途切れ途切れのフィルムのせいもあるかもしれないが… |